SNSの光と影 ~姫とチンポ騎士団~

気になっていたキモオサ(※キモくて金のないおっさんの略)がついに退会したユーザーになっていた。SNSで頻繁に出会い行為を繰り返しててその暴走ぶりにはこっちが心配になるほどで陰ながら注目していた人物だった。返事を待ちきれないという感じで連続してメッセージを送信しているよくいるタイプの女にうざがられる無謀な出会い厨だった。

50代の独身男。

彼の需要は哀しいほどない。SNSで50代の独身男にメッセージを送る女などまずいないのでおっさんは常に暇だ。だから常時ログインしていて女に送ったメッセージの返信を待ち続けている。一方で女の方は募集をかけると連続してメッセージが入ってくる状態なのでその台所事情は雲泥の差。忙しくてとても女は返信しきれない状況に陥ってしまう。この温度差があるのでよく事情が分からない男は女からメッセージが来ないと「なぜ無視するんだ!」と怒り出す場合もある。

ここまで男女の需給に差がついてしまったのかと実感するのが昨今のSNSだ。

退会したユーザーというのはSNSでの事実上の死刑宣告。規約違反を何回かすると永久追放となり二度と復帰はできなくなって運営から「退会処分にするかそれともアクセス禁止状態でアカウントを残すか」という二者択一を迫られる。二度と復帰はできないので残しても意味がないアカウントの退会を選ぶ人は多い。

おっさんの葛藤、苦悩、悲哀さまざまな感情の残骸がこの退会したユーザーだ。

俺にはこのアイコンがまるで遺影に見える。SNSでの死だ。

出会い行為をやっている男を観察しているとしばらくしてだいだいこの遺影になってしまう。通報→退会処分の流れだろう。

金もなく情報もなくただ無料だって理由だけでSNSに飛び込みメッセージ送って女が釣れるほどネットナンパは甘くはない。

多くの出会い厨がその現実の非情な壁にはじかれ散って行ってしまう。

この50代独身男の最期は悲惨なものだった。どういう経緯かはわからないがコミュニティにメッセージの内容が晒されていて、それが多くのユーザーにばら撒かれていた。おそらくネットナンパをやっている過程で姫やチンポ騎士団に遭遇してボコボコにやられたんじゃないだろうか。SNSを知り尽くした主とも言えるこの連中の前にはとうてい歯が立たない。集中砲火を浴び精一杯の反撃だろうけども「死ね」という使ってはならない言葉を彼は使ってしまい散っていった。

「死ね」と書いたらどうなるか50男ならわかるはずだろう。

彼なりの覚悟の言葉だったのかもしれない。

金があれば有料のマッチングアプリや出会い系や風俗などに流れるだろうしSNSナンパを必死で繰り返す50歳独身男の懐具合が想像できてしまって悲哀を感じてしまった。

姫とチンポ騎士団はSNSが生んだ地縛霊だと思う。姫というのはSNSでチヤホヤされている女のことでチンポ騎士団はその姫をチヤホヤする男集団だ。

チンポ騎士団はまるでSNSの風紀委員のように勝手に仕切り出して「SNSは出会い系じゃないから!スケベ男は失せろよ!このナンパ野郎!」と正義感を振りかざすのだが彼が女を守る動機もまたスケベであり下心という凄まじい矛盾をはらんでいる。

「おまえが言うなよ」と突っ込みたくなるのがチンポ騎士団という集団なのだ。

チンポ騎士団の怒りの衝動は正義ではなく性欲でしかない。

ただチンポ騎士団を語る上での重要な部分は彼もまた哀しい非モテでしかないということだ。チンポ騎士団は女にとって都合の良い使い捨ての兵隊でしかない。

烏合の衆であるチンポ騎士団に女はひかれるだろうか?

格下感あふれるチンポ騎士団に会いたいと思うだろうか?

女に舐められて終わりだろう。

「SNSで味方になってくれる」その程度のことでやらせてくれるほど女は甘くはない。

その現実に気が付いてないのもチンポ騎士団の大きな特徴であり哀しみを誘うところだ。

彼らが必死に守る姫という存在はたいてい30歳オーバーの妙齢の独身女である。若い女はそんなとこに足を突っ込まないし、突っ込んでもすぐに売れてしまうんだろう。地縛霊のように居座るアラサー、アラフォーの独身女が男たちに守られふんぞり返っているというそんな歪な光景をよく見た。

俺はこの手の妙齢独身女を「主婦顔の姫」と呼んでいる。

いい年した女に群がってもチンポ騎士団という地位くらいしか手に入らないというのも哀しく痛々しい現実だ。

SNSの女は何歳であっても男にとっては手の届かない姫になってしまう。

しかも姫という語感からはほど遠い疲れた主婦顔の姫。

SNSで散っていった出会い厨が英霊ならば姫やチンポ騎士団はSNSに漂い続ける亡霊なのかもしれない。

居心地のいい閉鎖されたSNSという空間でイケメンや美女が引っかかるのをひたすら待っている、それが姫やチンポ騎士団の正体だ。

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