お父さんの性欲痛

子供の頃に友達の家に遊びに行ったときの出来事である。

そこで異様な光景を目にした。

台所でその友達のお母さんとお父さんが何やら口喧嘩をしている。

「あっちいってよもう」

「ちょっとだけ。ちょ、ちょ、ちょ・・」

お父さんのズボンは少しズリ落ちていた。当時は一体何が起こってるのかあまり理解できなかったが見てはいけない光景であるってことはなんとなく雰囲気でわかった。

そのお父さんの友達はどうもいつもの見慣れた光景らしくてすべてを悟って下を向き赤面していた。

子供(中学生)たちがいる前でなんとそのお父さんは発情していた。真昼間からなんとか二階に行こうと嫁を口説いている。当然、遊びに来ている友人や子供の存在はわかっていて、言葉に出すとバレるのでどうもズボンをズリ下げて嫁に迫っていたようだ。

「ズボンをズリ下げる」というのが夫婦間の夜の営みの暗黙のサインだったのかもしれない。しかし見ている子供の視線などおかまいなしと言った感じでその勢いは止まらなかった。

見てるこっちが恥ずかしくなった。

男の性欲に無理解な女性欲の暴走を止められない男

それはとても痛々しい(いろいろな意味で)姿だったが、その後の人生で俺が腐るほど見ることになる光景の序章だった。

初めて見た男の性欲痛かもしれない。

子供たちが見ていても、致死性の感染症が流行しても、すべての社会的地位を失っても、逮捕されても、殺されても男の性欲は落ちることはない。どんなリスクや障害すら飛び越えてしまう。それが男の哀しき性欲痛だ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする